扉の影の女
作品年代:昭和30年12月22日〜昭和30年12月26日
作品場所:銀座・築地
作品粗筋:銀座のバーで働いている夏目加代子から金田一耕助に依頼があった。その依頼とは、築地で発見された女性の死体のことなのだが、夏目加代子いわく、その死体は銀座の人気のない路地にあったのだという。死体は鋭い帽子の留め針で首筋を一突きにされて、そばには謎の手紙の切れ端があったという。
依頼主:夏目加代子、および金門剛、臼井銀哉とマダムX
成功報酬:40万円以上(金門剛の前金10万円、成功報酬20万円、臼井銀哉経由マダムXより手付金5万円、成功報酬5万円、想像では夏目加奈子による料亭での食事代)
登場人物
- 夏目加代子……西銀座の「モンパルナス」というバーで働いている。以前に「お京」で働いていた。今回の依頼主。25〜26歳。
- ハルヨ……以前、金田一耕助がひとはだぬいで助けた女で加代子に金田一を紹介した。
- 袋小路から出てきた男……曳舟稲荷から飛び出し加代子に体当たりした人物で、殺人犯と思われる人物。
- 江崎タマキ……夏目加代子の恋敵で曳舟稲荷で殺された女。「お京」というバーで働いている。26歳。
- 臼井銀哉……Q大学の学生で、昭和30年の秋にミドル級選手権を獲得したプロ・ボクサー。22〜23歳。
- 金門剛……もとは職業軍人で終戦のときは少佐だった。金門産業の社長で、財界の傑物で通っている。
- 青木稔……銀星薬局の革ジャンパーの店員で毛をむしられた鳥と大量の血痕を発見し処理した。店員の山本と一緒に薬局の2階で寝泊りしている。
- 山本達吉……銀星薬局のニキビだらけの店員。
- 広田幸吉……「トロカデロ」のコック長。前に「朝日軒」と呼ばれていた時分から働いていた。今はやもめ暮らしで「トロカデロ」の2階の宿直室で生活している。
- 藤本美也子……「トロカデロ」のマダム
- 加藤栄造……東亜興業の社長。「トロカデロ」のマダムのパトロン。金門剛がのし上がるために取り入っていった財界の巨頭。
- マダムX……臼井銀哉が赤阪のナイト・クラブ「赤い風車」で知り合った女性。どこかの奥方か。
- 岡雪江……新橋にあるサンチャゴというキャバレーに出ているダンサー。マダムXのあと、箱根で臼井銀哉と一泊した女。
- 福田一雄……金門剛の秘書。事件翌日社長の金門剛と共に「月光」で大阪にたっている。
- 阿部仁吾……金門産業の専務。
- 沢田珠実……都内S高校に在学中の高校生で、12月21日に数寄屋橋付近で自動車に跳ねられる。ヒロポン中毒だった。
- 緒方啓三……新橋の「アポロ」というゲイ・バーに勤めている。広田と事件当日築地のホテルに行っている。
- 山田伝蔵……「赤い風車」で用心棒をしている男。
- 日比野三郎……高柳組の労務者で沢田珠実が跳ねられれれるのを目撃している。
- 沢田喜代治……沢田珠実の父親で弁護士をしている。
- 前島ユリ子……古賀みち子に似ている山形病院の看護婦見習。
- トレーナー……臼井銀屋のトレーナー。
- 正ちゃん……臼井のなじみの茅場町のレストランのボーイ。
- 木下……Y・Y拳闘クラブのボス。
- 佐伯三平……沢田喜代治の甥。Q大学の学生で文学青年。
- 沢田綾子……沢田喜代治の妻。
- 海野弥生……赤坂のクラブ「スウィート・ハート」の女性シンガー。
- 金田一耕助……名探偵。
- 等々力警部……警視庁の警部。今回金田一を事件に引き込んだ張本人。
- 多門修……金田一耕助の一番弟子を称している腕利きの男性。ナイトクラブKKKの用心棒をしている。『支那扇の女』に初出。
- 新井刑事……警視庁の刑事。
- 保井警部補……築地署の主任。
- 古川刑事……モンパルナスにやってきた築地署の刑事。
- 川端刑事……築地署の刑事。金門剛担当。
- 堀川刑事……築地署の刑事。
- 山崎……緑ヶ丘荘の管理人。
- 山崎よし江……緑ヶ丘荘の管理人の奥さん。
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