真珠郎
作品年代:昭和11年6月28日頃〜昭和12年6月上旬
作品場所:N湖畔はおそらく田代湖と推定。軽井沢から峠を抜けて浅間が見える位置だとここが一番イメージが近い。北軽井沢という見方もあるが、峠というほどのものはないためこちらを採用。また、昭和初期のため、銀座は銀座4丁目周辺を、麻布は元麻布周辺とした。>
作品粗筋:大学講師の椎名耕助は同じ大学に勤める乙骨と避暑にKからN湖畔に出向く。そこで出会ったのは美しい由美と美しいが狂気の少年、真珠郎だった……。
依頼主:おそらく志賀司法主任だろう。
成功報酬:不明。
登場人物
- 真珠郎……大正12年ころに若い男と山窩の娘の間に生まれ、鵜藤によって生き物を殺すことを生きがいにする教育を受ける。
- 椎名耕助……X大学英文科の講師。岡山出身
- 乙骨三四郎……X大学東洋哲学の講師。東北地方出身。椎名耕助を信州の旅行に誘う。
- 鵜藤……東京の大学で医者をしていたが、20年前から引退してN湖畔に住み着いている。半身不随で寝たきりの状態。
- 由美……鵜藤の姪。
- 乞食にも劣った老婆……乗り合い自動車の中へ乗り込んできて、椎名たちに御託宣を行なう。真珠郎と関係があるらしい。
- 織本……椎名と乙骨を鵜藤家に紹介した便利屋
- 志賀司法主任……どこか学生気分の抜けきらぬような人物。
- 爺や……20数年にわたって鵜藤家に仕え、真珠郎の面倒を見てきた人物。
- 山窩の娘……鵜藤が大正11年にどこかから連れてきた白痴の娘。蔵の中に入れられ、1年間だけ生活していた。
- 降旗三郎……鵜藤が山窩の娘の後に上伊那から連れてきた美男子。1年間だけ蔵の中で生活していた。松本刑務所で死亡。
- 老婆……椎名が乗り合い自動車であったと思っていた本当の老婆。山梨県と長野県の県境で腐乱死体となる。
- 嫂……椎名耕助の兄の嫁
- 瀬川……乙骨と由美の一町離れて住んでいる隣人。
- 司法主任……東京側の事件担当者。
- 女給仕(受付の少女)……乙骨のKアパートで働いている。
- 降旗光子……降旗三郎の嫁
- 降旗伊奈子……降旗三郎の娘。事件当時23歳になる可愛らしいが白痴の娘。
- 伊那の男……降旗家の事を良く知っている人物。
- 由利麟太郎……警視庁に奉職していた元名捜査課長。現在、探偵業。
九段の坂
温泉宿 K(軽井沢?)
N湖畔
吉祥寺
神田須田町
銀座
東京駅
麻布